新潟のニンフフィッシング…その2 |
“ニンフフィッシングと言えば、一般的にアウトリガーとルースニングの二種類に大別できる" とするのが一般的に言われていることなんですが… 実はこの言葉が、ニンフィングを遠ざける原因になっていると思うんです。 海外、特にアメリカやニュージーランドでは“ルースニング”なんて言葉は使われません。 これは、日本の里見栄正さんが作った和製英語であり、釣り方自体は里見さんや岩井さんが考案し発展させたもの。 つまり、岩井さん達が提唱し一般化させたロングリーダーの釣りのニンフ版みたいなものなんです。 つまり、アメリカやニュージーランドで行われている“マーカーニンフィング”とは似て非なるものなんです。 勿論、ルースニングも岩井さんや里見さんが提唱するロングリーダーの釣りが完璧にこなせるフライフィッシャーならば、その効果は絶大なものなのかもしれませんが 普段、ドライフライのリーダーシステムが16ft以下の一般的なフライフィッシャーには向かない釣法であるし、使い勝手が悪すぎる上、様々なシチュエーションには対応できないシステムであることは間違いありません。 雑誌や入門書では ルースニングでは、マーカー(インジケーター)をドライフライのようにナチュラルドリフトさせることによって、その先に結ばれてるニンフフライをもナチュラルドリフトさせる… とあります。 つまり、フライラインからマーカーまでの距離を概ね12ft~18ftぐらいに設定しなければなりません。 しかしこれだと、比較的大きなマーカーでは空気抵抗が強まるために、狙った場所へターンオーバーさせて着水させることは不可能です。しかも、#3ラインではパワーが足りず、キャストに支障をきたします。 大きなマーカーが使えないとなると、重いショットやフライは結べなくなります。 重いショットやフライが使えないとなれば、当然、強い流れの場所では不利となります。 一般的な河川では表層の流れと底層の流れの強さも異なります。 表層の流れが強そうに見えても、底層の流れは意外にも緩やかで、 特に増水時、魚達はこのように流れが緩やかで安定している底層を好んで定位していることが多いです。 つづく |
by nffshs
| 2011-12-02 18:36
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